美容成分のタンニンのあれこれ。
こんにちは仏田仏蔵です。細々と美容師やってます。
目次
えー、、、本日はタンニンの話ですね、、。
知ってますか?タンニンって。
タンパク質と結合するんで髪にも良かったりして、、抗酸化作用もあるので非常にありがた~い成分です。
タンニン (英: tannin) とは植物に由来し、タンパク質、アルカロイド、金属イオンと反応し強く結合して難溶性の塩を形成する水溶性化合物の総称であり、植物界に普遍的に存在している。多数のフェノール性ヒドロキシ基を持つ複雑な芳香族化合物で、タンパク質や他の巨大分子と強固に結合し、複合体を形成しているものもある[1]。分子量としては 500程度の低分子化合物から 20,000 に達する巨大な物まである。タンニン酸と称されることもあるが、その名称で特定の化合物(没食子酸誘導体で、タンニン様の性質を持つ)を指すこともあるため注意すること。タンニンという名称は「革を鞣す」という意味の英語である “tan” に由来し、本来の意味としては製革に用いる鞣革性を持つ物質のことを指す言葉であった[1]。
フラバノール骨格を持つ化合物が重合した縮合型タンニンと、没食子酸やエラグ酸などの芳香族化合物とグルコースなどの糖がエステル結合を形成した加水分解性タンニンの二つに分類される[1]。
縮合型タンニンとして知られるプロアントシアニジンは、2–50のフラボノイド単位が炭素-炭素結合を介して重合したもので、加水分解を受けない。
タンニンは特定の性質に対して冠せられる、化合物を分類するための名称である。しかし化学の分野では1990年頃からこのような性質ではなく化学構造で分類した名称を優先することが多くなっており、このためタンニンという名称が用いられる機会は減っている。タンニンの定義に合致するような化学構造上の分類名がないため、より広い範囲にあたるポリフェノール化合物の一部として呼ばれることが増えている。ただし食品化学などの分野では、便宜上これ以降もタンニンという名称が用いられている。
上記はウィキペディアの引用です。
金属ともひっつく特徴があるんですね。なので酸化の原因になる金属とひっついてキレートさせる効果もあったりもします。その昔はタンニンと金属を髪の内部で反応させて行う「お歯黒カラー」なんてのもあったみたいすね。
主に美容室で使用するタンニンはフラバノール骨格を持つ化合物が重合した縮合型タンニン。没食子酸やエラグ酸などの芳香族化合物とグルコースなどの糖がエステル結合を形成した加水分解性タンニン。なんかを使用します。タンニンをもっと大きなカテゴリーに分別するとポリフェノールの一種って感じですね。
ポリフェノールの中にはタンニン、カテキン、イソフラボンとかのフラボノイドとフェノール酸なんかがあるんすけど、、、。
ダイズ、ワイン、茶、コーヒー、、、まあ、いろいろなものに含まれています。その中でもタンニンが特に効果が高いので美容室では使用したりもします。
タンニンの面白いところはタンパク質とひっついて凝集作用があること。収斂とも言います。なので、、、髪の毛にタンニンを引っ付けると髪の毛が収斂してキシキシしたりもします。この特徴を利用すると結構便利なんですね。
例えば酸化染毛剤に含まれるアルカリ、パーマや縮毛矯正に使用するアルカリ。便利なアルカリなのですが、、、軟化膨潤作用っつーのがありまして、、ダメージがひどかったり、、、アルカリで軟化しやすい状態になってたりすると「すぐ軟化膨潤」しちゃって、、、で、過度に軟化膨潤するとダメージがひどくなっちゃったりするんスよ。
なのでタンニンは逆の作用があり、硬化させたり、、凝集させて収斂させたりするんで上手いこと調整剤として使用すると便利なんス。
ただし結構扱いが難しい。
加水分解タンニンはそのまま使用すると結構phが低かったり、縮合型タンニンなんかもそうですけど、、、とにかく「不安定で反応しやすい」、、。それが良いところなんスけどね。あと、、分量とか間違えちゃうと過剰収斂とかで「よりやりにくくなったりする」んで、、まあ難しい成分ではあります。
キュッキュするんすよ。きしむっつーか、、、。
そもそもきしむっつのは「良い反応」だったりもするんですが、、よくわかってない美容師なんかで「きしむ」=「傷んでる」って勘違いしている人いますけど、、それ違いますから!!きしみは良いキシミと悪いキシミあります。キシミ=痛みじゃないですからね、、、そこ勘違いしちゃうと詳しい人に鼻で笑われるので注意しましょう。きしむから痛む???ププっ、、まじか、、、。ぷぷぷってなるんで注意しましょう。
で、、まあ難しいのですね。ただし上手いこと反応させてやるとキューティクルの浮きを抑えたり、、、はたまたタンパク質と結合してハリ・コシだして「リッジの出ない髪にリッジを出すパーマ」ができたり、、、その他トリートメントとして使用できたりもするんですが、、、まあ、難しいので「個人で研究は難しい」ですね。詳しい人にやり方教わりましょう、、、、。え??私に教わる??え~~、、、面倒だからヤダ、、。
面倒だからピコピコネットで発信してるんスよ。人見知りとか、、人は疲れるんでね。
因みにいい感じにタンニン使いこなすと「サラサラ」に仕上がります。上手いこと行かないとキュッキュしすぎてクシが通らなくなり、、、またいろいろ邪魔します。
便利は便利なので興味のある方は研究して調べてみても良い成分だとは思います。
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