流行りのキーワード 「ノンカチオン トリートメント」
こんにちは! ケミカル初心者美容師です。
巷に溢れる 「流行のキーワード」 から今回は
ノンカチオントリートメント
について書いて見たいと思います。
最近CMで良く見るようになってきましたね。 ノンカチオン。。。
まぁ、○ブール ですね。 有名女優を多数起用したCMや、「ノンシリコン シャンプー」 で
一気に成り上がった商品で、そこから新しく出したのが ノンカチオントリートメント です。
じゃあ、カチオンってそもそもなんぞや?
ですが、 化学的な言い方だと、 カチオン(Cation) 陽イオンの意味で、プラスの電荷を持ったもの
ということです。 カチオンは プラス これでいいかと思います。
で、髪の毛はダメージをしていたり、濡れている状態では、 アニオン=マイナスに帯電している状態なので、
マイナスにはプラスがくっつきやすい みたいなイメージで、 シャンプー=アニオン トリートメント=カチオン
みたいな構図が大まかな流れであります。(最近はシャンプーでアニオンとも言い切れません。そこはまた後ほど。。。)
で、カチオンのものは、髪の指通りを良くしたり、髪を柔らかく感じさせてくれたりします。
ただし、メリットもあればデメリットもあるのが成分で、 カチオンもの(めっちゃ種類あるので言い切れませんが)
髪に吸着して残りやすい。 殺菌作用などもあるので刺激がある。 などがあり、
ノンカチオン トリートメント として出てきた商品は、そこに焦点を当てているように思います。
残留、刺激があるから ダメ みたいな。。。
で、先ほどもあげた○ブール ですが、
ホームページにて確認して見ると、
トリートメントには、 「柔軟剤などで使用されるイオン界面活性剤のカチオンを無配合」 として、
ただしカチオン入れないと手触りは良くならないので、新開発の Sl-amino を配合しているそうです。
じゃあ、Sl-aminoってなんぞや? というと、
アルキル(c12,14)オキシヒドロキシプロピルアルギニンHCL (ヘアコンディショニング成分)
ジメチコン(エモリエント成分) とあります。
これ、ジメチコンって シリコンなんですよね。
シャンプーには悪いからってシリコン入れてません。 って言って、カチオンは入ってますね。
で、トリートメントには悪いからってカチオン入れてません。 でもシリコン入れてます。
○ブール的には、「カチオンの入ったトリートメント使うと、背中や頭皮に残留して、肌荒れなどのトラブルを
起こすから、カチオン入れてないトリートメント使いましょうよ?」 ってことなのかも知れませんが、
そもそもトリートメントを地肌につけます? 頭皮に流しても流れないくらいつけます?
背中にべったりトリートメントってつきます?
もしそうだったとしたら、お客様の自宅でのシャンプー、トリートメントの仕方、方法にこそ問題がありますよね?
ノンシリコンシャンプーはノンカチオンシャンプーではないし、
ノンカチオントリートメントはノンシリコントリートメントではない・・・
大手の広告キャンペーンに踊らされないようにしたいものです。
ケミカル初心者美容師としては、こういうことを知っていてお客様に話し、説明ができるかどうか??
ケミカルっていうと小難しくなりますけど、こういうことに気づく事もケミカルの一部分かと思います。
流行りのキーワード を 少し掘り下げて調べて見ると、 ケミカルに通じる入口があるのかも知れませんね・・・
ではまた。。 ありがとうございました。
長らく美容師をやっていましたが、避けて通ってきた「ケミカル」。 一念発起し挑む「美容師ケミカル道」
中年のおっさん美容師の奮闘を綴っていきたいと思います。