ブリーチにコレ入れるとブリーチ力が増す。

こんにちはTAMOです。
今回はブリーチの話題です。


写真のアイテムちょっと汚れててホーユーさんゴメンナサイ。。

今更ですが、、ホーユープロマスターのPCパウダーが非常に優秀ですよって話。

主成分が加炭酸ナトリウム。その他成分も優秀。ブリーチによる表面の荒れを防ぐ成分もちゃんと入ってます。容量多くてコスパも良いですね。。。。加炭酸NA単品だと混ざりにくかったり、あとは乳化の問題とか表面の荒れを防ぐ内容とかが疎かになりがちなので、、、面倒なのでコレで十分な感じです。
なので私はpcパウダーを活用しています。

加炭酸NAっていうのは溶剤に溶かすと過酸化水素と炭酸ナトリウムに変化するので、結果過酸化水素の濃度が増えて酸素放出量が増えてブリーチ力が増す。って感じです。

以前、、加炭酸ナトリウムと二酸化マンガンを間違えましたねwカタラーゼと同じような反応は二酸化マンガンでしたね。

で、カタラーゼやその他触媒でも過酸化水素の分解を早めて酸素を放出させるってことです。どのみち酸素は放出するので、酸化はする。

カタラーゼは髪の毛に残留した過酸化水素の無害化って訳ではなくて、しっかり反応させて水と酸素に分解するので、その酸素は酸化要素だから、髪の毛に対しては無害化ってことではないですね。

 

アルカリのヘアカラーの構造は、、、

 

一剤に含まれるアルカリ成分(アンモニアなど)と過酸化水素っていう酸性(そこまで酸性でもないけど)を反応させて【酸素を放出】させるわけです。あんまり酸性が強いと浸透しにくくなるんで、そのへんの理由もありつつ過酸化水素をヘアカラー、ブリーチでは使用するわけですね。

その酸素で髪の毛の脱染を行ったり、、、または酸素で色素を重合させて分子を大きくすることで色素の定着をしていくんですね。

で、、、、髪の毛はキューティクルで守られててカラー剤が内部浸透しにくいのです。で、、アルカリで膨潤と軟化をさせて薬剤の通り道を作る。そして内部で酸化させて定着という流れなんです。

アルカリは浸透を助ける成分+過酸化水素と反応させて酸素を放出させるための成分という認識が主な役割です。
また有効成分を効果的に働かせるという働きもありますがそっちは複雑なのでまた今度。

過酸化水素+過炭酸ナトリウムで酸素の放出量を増やす。なので、、、たとえばアルカリーカラーに追加すると、、、明るくなる+発色がしっかりするということなんです。

案外カラーって時間かかるので、、、時短にも使用できますね。

因みにカラー二剤ってなんでクリームだか知ってます??

 

理由はメーカーによって様々かもしれないですが、、、クリーム化して酸化反応スピードを落としてるんですね。リキッドだと反応が早いので浸透が追いつかない感じになりやすい。。。。でも、、そもそも浸透が早ければリキッドのほうが優秀だったりもします。早いんで。。。

で、、、、今度はブリーチですね。ブリーチは色素が入ってないだけなんで、、、ブリーチの一剤のなかにはもっと強力な酸化促進剤が入っています。そこに加炭酸NAを追加すると更にブーストするのですが、、、だったらはじめから促進剤が多く入っている一剤をチョイスすればいいってことですけどね。。。。

ブリーチの作用も様々で明るくなりやすい方、明るくなりにくい方いるかと思いますが、、、。

明るくなりにくい方は理由は様々ですが、、、ケミカル理由は抜いて、、主にバージン毛や硬毛の場合、髪の毛がしっかりしすぎていて薬剤の浸透効率が悪いのですね。。。

で、先程、、、カラー剤の中のアルカリ成分が膨潤作用と軟化作用があるって話。

だったら、、、カラー前に柔軟化させれば良いのですね。アルカリシャンプーとか、、、他のアルカリ成分で髪の毛を先に前処理軟化膨潤させておくことも有効です。尿素とかお湯に溶かして髪に漬け込むだけでも柔軟化し浸透効率が上がるので便利です。

今後はブリーチカラーですね。
ブリーチ後のアルカリカラーの同日施術で【色が思ったよりもしっかり入らない】って思ったことはありませんか??綺麗に発色させたい場合は数日ブリーチ状態で過ごしてもらいその後アルカリカラーなどやったりして、、、。

理由は様々ですが、、、。ブリーチって簡単に言うと【過剰な酸化】を利用するわけなんです。アルカリは柔らかくなる。酸は硬くなる。っていうのが大体のざっくり反応なのですが、、、。

酸素で重合化っていうのはカラー剤だけでもなく、、、

 

 

髪の毛の有効な成分とか、、、今だとブリーチダメージ〇〇%カットみたいなやつとか、、、そういったのも酸で固定化するんですね。その他様々な成分が酸で固くなります。

表面にポリマーはったり固定化したりとブリーチとかアルカリカラーの反応って【カラーだけじゃない】わけなんです。他のところにも髪に付着している全ての成分が反応するってことです。タンパク質もそう。
それがヘアカラー、ブリーチの副作用の髪の毛の質感の低下ってことなのですが、、、それがわかると質感の低下を防ぐカラーも出来るのですが、複雑なのでまた今度。

要は過剰な酸化で色々と固まっていて内部に成分が浸透しづらいってことです。

で、、アルカリは柔らかくして浸透率を上げる。ってことですね。尿素とか、、、あとはアルギニンがおすすめですね。

こんなのとか、、、。

 

ブリーチ後は過剰な酸化で硬い、、、、じゃあ柔らかくしなくちゃ次のアルカリカラーが浸透しづらいよね。

 

とか、、、アルカリカラー剤のアルカリはちょっと強くした方がいいのかな?とか、、。
そもそも浸透しづらいなら浸透させない酸性のカラーでいいや。。。とか、、。

ブリーチ後すぐにアルカリカラーする場合。完全ドライするのか?ウェットなのか?ってところもあるかとは思いますが、、、、。完全ドライすると成分って固くなるんですね。キューティクルも閉じちゃうし。
ブリーチでそもそも固くなっているのに更に完全ドライで固くし、浸透効率を下げちゃうと、もっと内部浸透しにくい。
濡れているとアルカリカラー剤が浸透しやすいってことですね。。。ただあまりビチョビチョだと今度はカラー成分が固まる前にシャンプーして、、、今度はカラー剤が重合する前に流れちゃって色がしっかりとでない。
だったら水分抜く必要あるよねってことで、、、。

水分を外部に出したいんだったら、、、例えば水分を吸収する成分も一緒に入ってると良いよねとか、、。糖類とか水分を吸収するんで便利ですねってことです。あとは普通に塗布後ドライとか。。。

まあそんな感じですね。色々方法はあります。
で、、、今度はじゃあ一緒に毛髪成分もアルカリと酸に反応させて熱や脱水で定着させちゃえばってやつがケミカレーションのカラーになるのですが、、、複雑なんでまた今度。

ご参考にどうぞ。