写真編集・加工のヒント
前回までは綺麗に撮るためのヒントをお話ししてきましたが…、
そうは言っても毎回完璧に上手く撮れるわけでもないし、そもそも時間のない中撮影してるし、もう少しこんな感じに撮れてたら良かったのに…なんて時の為に、少しばかり編集・加工のお話をしますね。
今は携帯のアプリで簡単に編集ができる!
一昔前までは、写真編集などには高スペックなパソコンに専用のソフトが必要というイメージがありました。
もちろん今でも高度な編集をするのであればそういう物も必要ですが、今や簡単な編集は携帯のアプリで簡単にできちゃいます!しかも専門知識などほとんど必要なく直感的にできちゃうのもアプリの魅力ですね(^^)
そうは言っても聞き慣れない言葉がズラリ
確かに簡単で身近になった写真編集ですが、聞き慣れない言葉もあるし慣れないと上手くできないこともあると思います。
しかも写真の編集はやればやるほど、画質が落ちたり、不自然さが出てくることもあります。
良い写真を作りたいのにそうなってしまっては本末転倒です。
無駄を省き、必要なことだけををするのが成功への近道です!
今回は一番皆さんが使われているであろうアプリ「Instagram」の編集機能に的を絞って、編集項目それぞれの解説をしていきます。
項目の解説
「明るさ」
数値を上げることで写真全体が明るくなり,数値を低くすることで写真全体が暗くなります。
明るさを最大の100にしたときの写真

明るさを最小の0にしたときの写真
全く雰囲気の違う写真になりますね。
髪の質感を見せるには暗いよりも明るい方が分かりやすいかもですね。
「コントラスト」
明るいところと暗いところの差を調整します。
コントラストを高くすると、はっきりした写真に仕上がり,コントラストを低くするとソフトな仕上がりになります。
コントラストが高くなりすぎると、ドギツイ印象になりすぎるので、注意です。
コントラストが高い写真

コントラストが低い写真

コントラストが高いと色も濃くなり輪郭が強調される感じになり、逆に低いとふわっと柔らかなイメージになるかと思います。
「ストラクチャ」
ストラクチャは,写真自体の質感と輪郭を調節するものです。
ストラクチャの数値を高くすると、輪郭が強調されて少しざらついた質感になる印象です。
ストラクチャの高い写真

ストラクチャを高くすると、強いイメージになりますね。
「暖かさ」
暖かさは写真全体の色温度を調節します。
数値が高いほど色味が黄色から茶色っぽくなり暖かさが低いほど青っぽい写真に仕上がります。
暖かさが高い写真

暖かさが低い写真

髪色などに合わせて、強調したい色に寄せても良いかもしれませんね。
写真全体の色味が変わるので、やり過ぎはお勧めしませんw
「彩度」
彩度は,色の濃さを調整します。
ちなみに彩度を最低の-100にすると写真がモノクロになります。
彩度の高い写真

彩度が低い写真

色鮮やかなポップな印象にするのであれば、彩度を上げるのも良いですが、コントラスト同様やりすぎるとドギツイ感じになります。
上の写真は極端な例ですが、どちらかというと今の流行りは彩度を抑えた感じの方がオシャレに見える気がします。
「色」
色というのは,写真の色味を決めることが出来ます。
影(暗い部分)、ハイライト(明るい部分)それぞれの色の調節、選んだ色をもう一度タップすると色の濃さの調節も行うことが出来ます。
今回は青を選んでみました。
影部分
ハイライト部分
これをどちらとも最大にして組み合わせてみると…

こうなります。
今回はどちらも最大値で同じ色味を選びましたが、いろいろ組み合わせれば面白い写真が作れそうですね!
「フェード」
写真のコントラストを弱め、色褪せた雰囲気を表現する際に使えます。フィルムカメラ風の写りを楽しめる感じでしょうか?
「ハイライト」
写真の明るい部分の明るさを調整します。主に、明るすぎるところを抑えるのに役立つと思います。
ハイライトが高い時の写真

ハイライトが低い時の写真

「影(シャドウ)」
影は,ハイライトとは反対に写真の中での暗い部分の明るさを調節することが出来ます。
影(シャドウ)の高い写真

影(シャドウ)の低い写真

暗い部分と言えば髪なので、影を明るくすれば、髪の質感も表現しやすいかもしれませんね!
「ビネット」
写真の縁の部分を暗くすることが出来ます。
値が大きいほど写真の縁が暗くなります。
ビネットの最大の写真
こういうのも良いですね!お好みでどうぞ!
「チルトシフト」
一部分にピントを合わせ,周りをボケさせることができます!背景をボカして被写体を浮かび上がらせる効果があります。
ピントを合わせる形も「円形」と「リニア」で選択することが出来,それ以外の場所にボケを作ることが出来ます。
円形にして手前の人形にピントを合わせた時の写真

リニアにして同じく手前の人形にピントを合わせた時の写真

ボケのない写真でチルトシフトを使ってみるとけっこう変わりますよ!
「シャープ」
写真全体の輪郭を強調する時に使用します。シャープな仕上がりにしたい時は,この機能でキリッとさせましょう!
ストラクチャとの違いは,シャープは質感はあまり変わらないです。
シャープが高いときの写真
画質が落ちちゃった写真や、若干ピンぼけしているような写真でもこの機能を使うと良さげな雰囲気になります。
長くなりましたが、いかがだったでしょうか?
スマートフォンでもこんなに画像の編集ができちゃいます。
いろいろ試すにはお手軽だし楽しいと思います!
ちなみにInstagramの編集の横にあるフィルター機能は、この編集の効果を使ったプリセット版だと思うので、気に入った物があればそっちを使って、写真の系統を揃えるのも簡単で良さげですね。
最後までお付き合いいただきありがとうございました(^^)