傷まないカット
初めまして。
美容師を長いことやっていると、恥ずかしくて今さら聞けないとか、こんなことに気づいちゃったけど、みんなとっくに知ってるよな〜〜?
みたいな事ありません?で知ったか振りとかしちゃったりしてません?
そういう浅いところをどんどん掘っていこうかなぁと‥‥。
傷まないカットなんてあるの?
最近、本気で思うんです。傷まないカットなんてあるの?って。
個人的には『NO』です。
なぜなら「切る」からです。刃物で切るんですよ、絶対傷みますよね。
皮膚だったらメチャクチャ痛いですよね?
でもね。研いだばっかりのハサミとかで、手を切った経験ありません?切ったことにも気づかず血がでてきてはじめて気づくみたいなこと。
美容師なら1度はあるんじゃないかな?
切り口がキレイすぎて痛みがあとからくるみたいなこと。
だから髪も切れ味のいいハサミで、できるだけ切り口を小さく切ってあげること大事かもしれませんね。
傷まないカットではなく傷ませないカットならある。
髪は切ったらかならず傷口ができるけど、それを最小限にしてあげることが一番大事だと思います。
でもそれを言い出したら、ハサミでブラント(まっすぐ)に切るだけでヘアスタイルを創らなければならない事になりますよね。
それじゃあ、ヘアスタイルの幅がグンと狭くなりますよね?
いろいろな考え方がありますが、ボクはハサミだけにこだわらずレザーやすきバサミなども使用してもいいと思っております。
しかし、切れ味はもちろんのこと、髪質を見極めた切り方・選定をしなければなりません。
それが傷ませないカットの大事なポイントのひとつです。
傷ませないカットをしているのに髪が傷む?
傷ませないカットをしてるけど、傷んでいくお客様っていませんか?
いつもお店でカラーしてくださるのに、自分しかカットしていないのに、なんで傷むの?
みたいな事ありません?
ボクは恥ずかしながらありました。
色々考えて、薬剤変えたり、アルカリ下げたり、オキシ下げたり、残留アルカリ残さないようにしたり、加藤の果糖いれたり‥‥。
やりましたよっ!そこも大事ですっ!もしかしたら「加藤の果糖」をいれるあたりが一番大事かも(笑)
傷む原因は…施術の順番?
でもね、カットとアルカリ施術を連動した場合、大事なのは順番だと思うんです。
例えば、カットとカラーのお客様がいらした場合、どうします?
ボクはできるだけ、カットを仕上げてからカラーをしてました。なぜなら、予約が沢山はいっているので、自分がやらなきゃならない技術を後回しにしたくないからです。
でもね、それが傷む原因だと気がつきました。
基礎中の基礎かもしれません。「えっ⁈常識でしょ⁈」って笑っている方もいるかもしれません。
こんな浅いところが以外に大事なんですよね。
なんで傷むのかって?
聞いてくれたそこのアナタっ!
ありがとうございます(´༎ຶོρ༎ຶོ`)
切り口(傷口)が多ければ多いほど、アルカリによるダメージが大きいですよね。
だからカラー前はベースカットだけにしておいて、カラー後に削ぎを入れる方がいいと思います。
ホット系パーマの場合も、一剤流してワインディング前に削ぐほうがいいですね。
結論
- 傷まないカットはないが極力傷ませないカットはある。
- 極力傷ませないカットをしていても、アルカリを使用する施術の際は順番に気をつけないと傷む。
- 大事なことは以外に浅いところにある。
こんな感じで、美容師歴20年で学んだこと、感じたこと、考えていることを気ままにあげていきたいと思いますのでよろしくお願いします。